体内から放射性物質が検出され重体だったロシアの元KGB情報将校
リトビネンコ氏が亡くなった。プーチン大統領への遺書
「1人の口を封じる事ができても他の大勢の人が後に続くだろう」
という遺書を口述で残したと言われる。
この事件が公になったときすぐ、ある光景が蘇った。
プーチンが大統領になって間もない頃、ある式典で中年の女性が大統領に
何か叫びながら駆け寄ろうとした。「私の息子を返せ」と叫んだと読んだ
ように思う。その瞬間女性の背後から男性が近付き
一瞬にして女性はくず折れた。男性が手に持つ注射器を女性の首に
打ったことがスローモーションの映像で記録されていた。
精神安定剤か、と報じる新聞もあったが、あの女性はその後どうなった
のだろう。この身も竦むようなおぞましい出来事が何故かマスコミでは
すぐ忘れ去られてしまった。というよりあえて追求しなかったと
言えるかもしれない。スタートからこのような政権だったのだから
どんな事でも起こりうるだろう。
逆らう者に対して平然と行われる処罰、制裁。そのような事態を予期して
注射器をもった警備が配置されていた、という事実。
しかも力のない女性が叫んだだけで。
ソ連が1991年崩壊する以前、アメリカの大学に招待されて留学していた
ソ連の教授が、
「私たち国民が密かに期待している人物がいるの。ロシア共和国の
エリツィンよ。彼ならきっと自由なロシアを作ってくれると私たちは
信じているのです」と密やかに誇らしげに語ったのを思い出す。
そのエリツィンはロシア連邦の初代大統領になったが赤ら顔の酔っぱらい
とも心臓病ともいわれ8年後で政治の舞台から消えた。そのエリツィンが
後継者に指名したのがプーチンだ。体質は同じだったということだろうか。
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