from National Gallery of Art HP |
Beat Memories:
The Photographs of Allen Ginsberg
たまたま行ったワシントンDCのナショナル・ギャラリー・
オブ・アートのウェストビルディングでアレン・ギンズバーグの
写真展をやっていた。
アレン・ギンズバーグはビートジェネレーションの詩人だ。
写真を撮っていたとは知らなかった、と思いながら名前に惹かれて入る。
ギンズバーグがジャック・ケロワックを撮っている。日本に来たときの
写真も多数ある。
恋人や近い友人そして自分自身を撮った個人的な写真。
写真展というより写真で表現された詩とも言えるイメージの数々。
と、ここまで書いてきてナショナル・ギャラリー・オブ・アートの
HPを探すと、同じような表現に出会ってびっくりする。
......his pictures are far more than mere historical documents.
The same ideas that inform his poetry—an intense
observation of the world......
とある。とすれば私のような感想を見る人に抱かせることを
意図した展覧会だったのだ。美術館の奥まったせまい空間
だけれど写真や資料は7〜80点あって、ビート世代を
知らなくてもなんだかとても懐かしい時代を感じさせる。
いつの時代にあっても、振り返ってかつて若かった頃の自分を
思い起こさせるような写真なのだ。1950年代から1990年代まで。
彼は
"I do my sketching and observing with the camera."
Allen Ginsberg, 1993
と言っている。
"certain moments in eternity”
を捉えようとした写真はほのかなほろ苦さと率直さと
そして何よりも物憂さとエネルギーと。