今年はすごい!ルーシー・リー展とハンス・コパー展が
日本で同時進行だ、と言ったらフランスの友人が
いったい日本人はいつまでルーシー・リーと言ってるの、と
あきれた。どちらかといえばハンス・コパーが私は
好き。でももっと新しい作家がいるでしょう、と。
彼女はもういちど、いつまでもルーシー・リーじゃないでしょう
と言って話を打ち切った。でも最後にまた春に日本に来るので
あなたにつきあって両展を見るわ、と。
そう、日本人は、というか私はルーシー・リーとハンス・コパーが
好き。ルーシー・リーもハンス・コパーも、というべきか。
他にももっと好きな作家はいるから。例えばグイン・ハンセン・
ピゴット。ボーディル・マンツ。
ルーシー・リーの亜流はたくさんいる。一目で真似た、と
わかる鉢や花生け。作っていて恥ずかしくないかなあと思う。
プロでもそういう人、たくさんいる。
アマチュアが好きな作家のものを真似て作るのはどうしたって
通る道だろう。でもその先、自分のものが作れるかどうか
それが壁なんだろう、きっと。
4月からの国立新美術館のルーシー・リー展ではウェッジウッドの
ために作ったあの淡いブルーのコーヒーカップが展示されると
聞いた。あれを見るためだけにでも十分行く価値がある。
でもあの広い空間をしかも天井の高いスペースをどうやって
展示するのだろう。あの空間、好きではないけれど
想像するとやっぱりわくわくする。
あの繊細な、思いの外小さいカップとソーサー。あんな風な
デザインの作品が好きだ。待ち遠しい。ハンス・コパー展も
京都にいるときは信楽までもういちど行きたい。東京にいるときは
汐留まで何度か行こう。
オーストラリアから春にセザンヌを見にやって
くる友人がいる。彼と彼女はルーシー・リーもハンス・コパーも
好きだから一緒に行くことになるだろう。
そうやって美術展を見るために海を渡る人たちがいる。
お金と時間にゆとりがあるというか、、、。イギリスからも
ルーシー・リーに来る人がいる。やっぱり日本人だけでは
ないよ、とフランスの彼女に言ってあげたい。ま、人は
どうでもいいけれど。
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