Thursday, December 10, 2009

兵庫陶芸美術館ハンス・コパー展

京都から足をのばしてハンス・コパー展に行ってきた。 紅葉のなだらかな山に囲まれて美術館はある。

 ハンス・コパーのうつわたちの佇まいに胸を突かれる。 この形。カップ形の器を手に取ったことがあるが、 これほど沢山の形、本物の形。どれもいつまで見ていても まだ見ていたい。

 イギリスの小学校の壁に設置されていたという円盤状の ダイナミックな装飾。色はほとんどモノトーンなのに 深く深く語りかける言葉をもっている。 

 もちろん、ルーシー・リーの作品もある。 ハンス・コパーもルーシー・リーも、その作品は お互いを抜きにしては語れないだろう。 

 最後の部屋はハンス・コパーとルーシー・リーの 作品が並んでいる。コパーの茶と白の作品の中にあって ルーシー・リーの作品は心躍らせるような華麗な色 をしている。まさに世紀末のウィーンの空気を吸って 生きて創った作家の息づかいだ。 

 秋の深まりの中でぜいたくな豊かな時間をもてた、と 心から思う一日。

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