Hans Coper, Speed Art Museum
Speed Art Museum
Viola Frey at Nancy Hoffman Gallery, New York
ハンス・コパーの作品が一点、スピードミュージアムの常設展にあった。
ヨーロッパ陶磁器のコレクションの中に。学芸の方に聞くと
ルーシー・リーも一点、展示はしていないがコレクションにあるという。
陶器に関して言えばほとんどがヨーロッパとアメリカのものだ。
バイオラ・フライのカラフルな女性が横たわっている。それをみて
どう思う?と一緒にいた西海岸の大学教授に聞かれる。
好き嫌いは別としてインパクトがある、と答えると
「でも、だから?大きければインパクトはある。でもこれだけ巨大な
人物像を作るには理由がなければいけないでしょう?
理由は何だろう。何も感じられない。何故大きいの?
何故これだけのボリュームが必要なの?」
バイオラ・フライの人物像は巨大でカラフルだ。しかし何故だろう、
おおらかな感じを受けない。開放的なあっけらかんとした雰囲気を受けない。
2004年にバイオラ・フライががんで亡くなった後
ニューヨークのナンシーホフマンギャラリー
(Nancy Hoffman Gallery)で展覧会が開かれた。そこで真っ白の
男女の人物像と同じく真っ白の大きなアンフォラが巨大な森のように
展示された。
2004年の作とあったから亡くなって色を塗ることが出来なかったのか
意図して白で作ったのか(たぶん前者だと思うがタイトルに
white manとあった。誰がつけたのだろう)、わからないが、
色のない作品群にはかえって魅力を感じた。
スピード・ミュージアムでは一つの空間にハンス・コパーの作品があり
その正面にフライのカラフルウーマンが横たわるという何とも乱暴な
展示だった。正直どちらかをしまえば良いのに、と思う。
ハンス・コパーとバイオラ・フライでは全く空気が違う。というより
同じ部屋に存在すると熟慮された展示と感じられなくなってしまう。
ここではこの展示室に限らずガラスと絵画と彫刻が一緒に展示されていた。
デトロイト美術館でもこういう空間があった。もっと違和感が少なかったが。
展示の仕方がこのような方向になりつつあるのだろうか。それとも
文化の違いなのかその美術館の学芸員の好みなのだろうか。
それにしても、、、。ハンス・コパーをバイオラ・フライと一緒に
しないで欲しい。
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