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photo: Craft Study Centre |
国立新美術館に行った。駅に大きなルーシー・リー展のポスターが
貼られてから一ヶ月。予想はしていたがかなりの人が入っている。
250点もの作品が展示され、釉薬ノートや注文の手紙など資料も
ある。
ボタンの部屋は何故あんなに暗く展示されているのだろう。
陶製だけでなくガラスのボタンも展示。あまりに数が多く
もういい、と思う。人も多くて暗いのは苦手。途中で抜け出してくる。
白の花生けを集めたコーナーはとても美しい。あの小柄な
ルーシー・リーがこんな大きなものを作ったのかと改めて思う
セインズベリーセンターのコレクションからの60cm以上も
あろうかと思われる白の花器。
小振りな、思わず手に乗せたくなるカップ&ソーサー。鉢。
やはり食器類はいかにも使ってみたくなる。
ウェッジウッドのコーヒーカップのプロトタイプ。繊細で
シンプルでジャスパーウェアの美しいブルー。ブルーはいかにも
「イギリス」なのだが、まるでウィーンの濃いコーヒーが
香ってくるようだ。
ピンクの掻き落としや緑の鉢、色の作品を集めた最後の部屋。
数が多いと言うだけでなく種類も豊富で見応えがあった。
大きく引き延ばされたルーシー・リーの工房の写真。
50年代と思われる作品のならんだ棚の写真。ハンス・コパーが
ルーシー・リーの足を押さえている写真。工房前に二人が
立っている写真。人がいなければじっとすわってルーシー・リーの
器に囲まれてルーシー・リーの空気を感じていたい、と思わず
思う。