例えば
May's / 梢
歌詞を聴いているとなんと幸せできれいな詩かと思う。
同時にふいに涙が溢れる。これは涙腺に何か
不思議なちからが加わるのだとしか思えない。
もしもいつか過去に戻れるのなら
君が生まれたその日を選びたい
ずっと先の未来で待ってるから
小さな君に誓うよ 僕が運命だと
もしもいつか未来に行けるのなら
君が消えてくその日を選びたい
千年先も変わらず愛してるから
何度でも伝えたいよ 僕が運命だと
パワフルなハスキーな声と言葉をきちんと伝える力を
持っているからだろうか。メロディーだけでは起こりえない
作用をもたらす。声と詩のコラボレーションだ。
対極に音楽(メロディー)のみで人の心をふいに
感涙にむせぶ(開高健だったか?アラスカを車で
移動しているとき、ラジオから聞こえてきたこの
曲に思わず感涙した、とあった)作用をする曲がある。
アルビノーニのアダージョ
この静謐な、心にしみいる曲は、人の記憶また個人の記憶に
深く入り込んで心を揺さぶる。
ルーシー・リーの器を見ている
ような。